まちが好きになるヒントを得る企画、第二弾。
今回は岡山県の岡山市にある問屋町という注目のエリア、
観光地として定番の倉敷のまちをみてきました。
まずは問屋町。
ここは数年前から雑誌やテレビなどでもたびたび取り上げられているようで、
注目のおしゃれスポットとして知られているエリアです。
町名の通り、もともと問屋街だったらしく、
倉庫のようなハコモノの建物が区画整理された場所に整然と立ち並んでいます。
道路も広く、路上駐車もOKなのだとか。
最寄駅からは徒歩で行くにも少し遠いこのエリアに人が集まるのは、
車で気軽に来れるこのような背景があった上で、
空き物件がではじめたこのエリアにおしゃれなお店が集まってきたことがきっかけのようです。
訪れたこの日も多くの若いカップルや子連れの夫婦で賑わっていました。
カフェを中心に、雑貨屋やインテリアショップも多くありました。
オリジナルな個人経営の店が多く、個性的な店が集まっているのも魅力です。
チェーン店の集まりではできない、自分たちの場所作りの理想の姿がありました。
続いて倉敷です。
美観地区として歴史的な町並みで全国的に有名な観光エリアですが、
訪れてみるとやはりそのすごさに驚かされました。
昼も夜も数多くの観光客が歩いており、
お店も所狭しと並び、賑わっている印象を受けました。
特に夜の町並みは古い街並みがライトアップされ、きれいで風情があり、
観光地としての満足感は非常に高いです。
さらには、街を探索しながら、
あちこちにあるお店でついつい買い物したくなる雰囲気があります。
倉敷は早くからこの町並みを大切にしてきたことで、
今に至る観光地としての成功をしてきたのだと感じます。
他の地方でここまで町並みを保存し活かされている例は数少ないでしょう。
歴史や文化が色濃く残る街では、
このような魅力的な町並みを核に、人を引き付けることができます。
ただ、やはり宇部市など、あまり歴史的な町並みもほぼないような地域では、
近隣の歴史をもった街、山口県なら萩の城下町などには負けてしまいます。
では、宇部市にはなにがあるのか。
炭鉱から栄えた町です。
もともと特になにかあったわけでもない町が、
なにかを生み出そうとして炭鉱から今の工業の街を作ってきたはずです。
炭鉱をきっかけに近隣から人が集まり、
なにかを生み出そうとする人が近隣の地域から集まってきた町です。
保守的な山口県といわれることもありますが、宇部市は外に対して開かれている町だと思います。
はじめに書いた岡山の問屋町のように、若い人を呼び込んで、街を作り上げていく。
それができる場所・環境作りに180度不動産としても関わっていきたいと思います。